その人にあったサイズ直し

この記事にご興味をもって頂けたという事は

サイズ直しをされた事があるが依然として

何か問題を抱えておられる方、

しようと場所を探されている方々

なのかと思いますので

当店のサイズ直しについて書かせて頂きます。

通常、サイズ直しは指輪を小さくする場合は目的のサイズ分、指輪の底の部分を切断し、

再度、溶接(ロー付け)します。

サイズを大きくする場合も同じく、指輪を切って、

大きくしたいサイズ分の地金(指輪と同じ金種)を挿んでロー付け、

溶接部分を削ったり、磨いてきれいにして、お渡しとなります。

 

販売店などにお願いされる場合はサイズを測って、お預かりし、上記のような形で目的のサイズに直してお渡しとなるところが多いかと思います。

 

それで、ピッタリ、違和感なく指輪が着けられれば、問題はないかと思います。

 

しかし、サイズ直しをされた方やこれから考えられている方には以下のような事で

お悩みの方はおられませんか?

 

  • サイズには問題はないのに着けていて、痛い
  • 節が大きいせいで、根元でクルクル回ったり、動く
  • サイズ直しを断られてしまった
  • サイズは変わったが形も目に見えて変わってしまった

                             などなど

 

これらの問題をお持ちの方は上記のサイズ直しの方法では解決は難しいです。

 

同じサイズ直しの方法ですべての人の問題は解決できません。

あなたの手をサイズ直しする人が直接、指を確認し、悩んでいる部分を理解して、

その人の指に合ったサイズ直しをしないといけません。

 

人の指の形は千差万別です。

ひとりひとりに違いがあります。

 

ゲージで測ったサイズにただ直せばいい訳ではありません。

 

地金を挿んでロー付けする以外にもいくつかサイズ直しの方法があります。

 

例えば、

技術があれば、指輪は内側を0.5mmヤスリかけすることで1サイズを調整できます。
また、指輪に3.5mmの幅があれば0.06mmの勾配をつけてヤスリかけすることで

2サイズを調整することもできるのです。

 

ですから節が太くても、むくみやすくても

一人一人に合わせたヤスリかけで指にフィットするよう調整ができます。

 

つまり、指輪の内側をその人の指の形や厚みに合わせていくのです。

しかも、この方法だと着けた際の指輪の外観も損なうことがありません。

 

内側の微調整は先に述べました、単純なサイズ直しの後でも

やるか、やらないかで着け心地が大きく変わります。

 

この業界は加工や修理が無理だと断られる事例が多いですが、

素材や理論上不可能な修理、

お客様にとって、費用対効果が合わない修理、

その人や店の技術や環境的な問題で無理な修理

 

などいろいろな理由があります。

 

もし、指輪のフィット感や着け心地などにお悩みの方、サイズ直しを考えられている方、

あるいはそれ以外の加工でも

ご興味もって頂けましたら、お気軽にお問合せくださいませ!!

 

職人が直接確認することでしか、出来ない修理の質があることを

ご体験して頂けるかと思います。

 

お電話やメールからでも状態を確認し、カウンセリングさせていただきます。

 

 

コメントをお書きください

コメント: 2
  • #1

    スコッチ刑事 (月曜日, 22 1月 2024 01:09)

    技術があれば、指輪は内側を0.5mmヤスリかけすることで1サイズを調整できます。
    また、指輪に3.5mmの幅があれば0.06mmの勾配をつけてヤスリかけすることで

    2サイズを調整することもできるのです。
    とあります。サイズを大きくする調整のことだとおもいますが、それは殆どのリングにおいて可能でしょうか?切断してサイズ大きくするよりリスクが殆んど無くそれなら皆さんその方法を選択すると思われますが(石つき等でしたらなおさら)どうお考えされますでしょうか?お考えお聞かせください。宜しくお願い致します

  • #2

    齋藤宝石 (月曜日, 22 1月 2024 02:50)

    スコッチ刑事 様

    コメントありがとうございます。
    頂きましたコメントに対しましての回答が直接はではできませんのでこちらの欄にて回答させて頂きます。

    内側を削ることによるリングサイズ調整ですがものにより難しいものもございます。
    調整幅にもよりますが例えば指輪の厚みが薄いもの、幅が狭く内側に文字や石が入っているものなども状態により難しい場合がございます。

    切断してサイズ大きくするよりリスクが殆んど無くそれなら皆さんその方法を選択すると思われますがという件ですが
    原則ある程度のサイズ調整(1号以上)を希望される場合は当工房もデザイン状問題がなければ一般的な切断による地金を足す形での溶接方法でサイズ直しを行います。
    そもそも内削りは地金を削るというリスクがありますので。

    一般的なサイズ直しを行った上で微調整(#0.25~0.5号程)を行う場合に内削りを行うのがこの加工方法のメインとなります。
    特に内削りの大きなメリットのひとつとして指輪内側の外淵を削り出しすることで内径を変えずに
    スペースを作れますので号数自体は変えずに脱着時の指の節での窮屈さや皮膚が盛り上がり付け根での締め付けたような感覚や見た目などを軽減できるので感覚としてサイズが大きくできるといったことも可能になります。
    もちろん人それぞれ指の形も違いますし、指輪のデザインによっては削り出しの領域に制限もありますのでそこはケースバイケースです。

    ただ、指輪の形状によっては技術的に内削りでも2号ほどの調整も可能ではあるということではあります。
    なので一般的なサイズ直しが難しいようなデザインの指輪があった場合の選択肢にはなります。

    ですので仮に指輪のサイズを2号上げたいというご要望があった場合、
    当工房でも多くの場合でまずは一般的なサイズ調整を行った上でフィッティングさせて頂き、
    そこからご要望があれば着け心地を内削りによる微調整でよりベストな形にしていくのがメインとなります。

    もちろん一般的なサイズ直しが出来ないようなデザインのものにおいても内削りによるサイズ直しが第二の選択肢にはなりますので、
    フルエタニティなどの切断、溶接が難しいものは内削りによる調整が候補になります。
    ただご希望の調整幅に対して内削りができるだけの厚みや幅が無いとそれも難しので万能ではございません。

    指輪のデザインとご希望のサイズ調整幅を考慮したうえで一般的なサイズ直しと内削り方法を組み合わせることで着け心地をよりよくする、または一般的なサイズ直しでは解決できない部分を一部内削りでカバーするといったいった形をとっております。





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